2023つるがきらめき旅日和
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15市指定文化財眼鏡橋明治14年(1881)に完成した鉄道橋です。市街地を流れる水路を列車が渡るために作られた橋で、当時の鉄道建築の技術を知ることのできる遺産です。住国登録有形文化財きゅうにゅーよーく旧紐育スタンダード石油会社倉庫(現敦賀赤レンガ倉庫)(P.04)敦賀港が明治32年(1899)に国際港に指定され、アメリカからの石油の直輸入を開始した時に使われていた貯蔵庫です。住疋田舟川北前船で搬送された荷物の輸送に用いられた運河の遺構です。文化12年(1815)と安政4年(1857)の2度にわたって整備され、この舟川を通って琵琶湖水運を活用して畿内へ物資が運ばれました。住日本遺産をめぐる旅敦賀市杉津(杉津PA(下り))市指定文化財小刀根トンネル明治14年(1881)の竣工当時の姿を完全に留める現存する日本最古の鉄道トンネルです。シベリア経由欧亜連絡切符明治45年(1912)に運行を開始した欧亜国際連絡列車の切符です。この切符一綴りで東京から敦賀、ウラジオストクを経由してベルリンまで行くことができました。敦賀鉄道資料館(P.05)にて複製を展示しています。敦賀市鉄輪町江戸時代から明治時代にかけて日本海を経由して大阪と北海道を結んだ北前船。寄港地として栄えた敦賀には当時の繁栄ぶりを今に伝える様々な遺構が残されています。県指定史跡 す ざき 洲崎の高燈籠敦賀湊に出入りする北前船の目印として、享和2年(1802)に回漕業を営んでいた庄山清兵衛によって建てられた日本海で最古の石積み灯台です。国登録有形文化財旧大和田銀行本店社屋(現みなとつるが山車会館別館)(P.6・12)北前船で財をなした廻船問屋・大和田荘七が明治25年(1892)に創業した大和田銀行の社屋です。現在は、みなとつるが山車会館の別館として活用され、北前船関係の展示が行われています。市指定文化財旧敦賀港駅ランプ小屋(P.07)列車の灯火に使用されるカンテラの燃料を保管していた油庫です。内部はランプや燃料の保管状況が再現展示されています。国内における最古の鉄道建築物のひとつです。敦賀市川崎町2-8敦賀市疋田国指定重要文化財旧大和田銀行本店本館(現敦賀市立博物館)(P.06)敦賀港の国際港への転身に貢献した大和田荘七により建設されました。この銀行設立により、敦賀港の中小零細商人らが救われ、敦賀港は開港外貿易港、外国貿易港に指定されました。市指定文化財にしん ぐら鯡蔵(現水戸烈士記念館)北前船で運ばれたニシンを貯蔵した大型土蔵です。かつては港周辺に多くの蔵が建ち並んでいました。※移築復原工事中(2024年度公開予定)市指定文化財氣比神宮祭礼の山車港町敦賀の繁栄を象徴してきた“山車”は9月4日の敦賀まつりで巡行されます。氣比神宮大鳥居扁額(P.08)北前船主として財をなした加賀瀬越の大家七平が奉納しました。昆布の手すき加工技術(P.23)敦賀の特産品おぼろ昆布の伝統的な加工技術です。敦賀の手すきおぼろ昆布は、全国シェアの80%以上を誇ります。夕日のアトリエ敦賀−今庄間にあった杉津駅から見える景色は「北陸屈指の車窓風景」とアナウンスされたほどの景勝地で、かつて大正天皇がお召列車で通過する際にもその絶景に見惚れたといわれています。住たか とう ろうへん がくや  ま「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間〜北前船寄港地・船主集落〜」

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