『天狗』

■大比田の民話


 横浜の岡崎山に毎日明かりがついているのを不思議におもっていた○○さんは、いつも遠く大比田からながめていたが、ついに決心して明かりがついている近くまで見に行くことにした。明かりがついているところに来た○○さんが見たものは、男天狗、女天狗たち。岡崎山からの景色を見ながら楽しい宴をしているところだった。○○さんはおもしろくなって、それから毎日明かりがついているところまで出かけていった。ところがある日、天狗が「おい、そこの者、毎日 用もないのに何事だ。明日出て来たら殺してしまうぞ」といった。しかし、それでも○○さんはまた出かけようとすると、岡崎山の方向から火が一直線に飛んできた。それを見た○○さんは(殺されては大変だア)と思い、家に入って戸をしめ、ジーとしていると、ガサガサと戸を引っかく音がした。○○さんは恐ろしくなってフトンの中でふるえていた。よく朝、戸をみると引っかいた跡があった。この話は、この頃の時代は犬や狼の出没する所で夜は特に危険だというので外で夜遅くまで遊んでいてはいけないという戒めの話として伝わっている。


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