更新日:2025年6月13日
現在令和の大修理中である重要文化財 西福寺御影堂は昨夏に完成した仮設覆屋の中で、屋根や木材など傷んだ部分の取り外し作業を進めています。この機会に、より多くの皆様に西福寺の歴史的魅力や文化財の保存修理の現場を体感いただけるよう修理現場の特別見学会を実施します。
西福寺境内案内図
令和7年7月11日(金曜日)
令和7年7月12日(土曜日)
5分前までに仮御堂へお集まりください。
各回 15名 (要申し込み)
高校生以上
西福寺 仮御堂
各回 50分程度
見学には事前の申し込みが必要です。
申し込みフォームにアクセスし、必要事項を記入の上お申し込みください。
申し込みフォームからの申し込みが難しい場合は電話:0770-22-8153(文化・交流推進課)までお電話にてお申し込みください。(受付時間:平日の午前8時30分から午後5時15分)
西福寺御影堂(修理前)
西福寺は、南北朝時代創建の浄土宗の古刹です。重要文化財 御影堂は、西福寺の中心的な建物で、文化8年(1811年)に落成しました。御影堂を境内の中心に据える伽藍構成は、総本山・知恩院など浄土宗の一部の本山格寺院にしか見られないもので、西福寺の格式の高さを物語る建物といえます。
建設当時の記録が残されており、檀信徒が力を合わせてこの御影堂の建立に取り組んだことが分かります。檀信徒の中には北前船主・山本伝兵衛がおり、資金提供や木材の入手などに尽力し「大施主」として関わっていました。そのことから、令和6年7月には日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 北前船寄港地・船主集落」の構成文化財にも認定されました。
御影堂の修理事業は令和4年度に開始。今後約10年間かけて解体修理されます。令和4年度末から仮設覆屋の建設を行っていましたが、令和6年夏に完成し、本格的な解体工事に着手しています。