更新日:2025年1月24日
令和7年1月24日(金曜)に国の文化審議会が開催され、同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、登録無形民俗文化財の登録について、文部科学大臣に答申されました。今後、官報告示を経て、登録されることになります。
福井県では、初めての無形民俗文化財の登録となります。
令和7年3月8日(土曜)
午後2時から午後4時
敦賀市立図書館3階研修室
申し込み不要。当日会場にお越しください。
福井県敦賀市
特定せず
【登録の趣旨】
本件は、古くから日本海の海運の要衝であった敦賀において、交易品の昆布を用いた細工昆布の製造加工の技術として伝承されてきたものである。機械製造による昆布の加工・製造が進む中で、敦賀では、現在も手作業による伝統的な製法が維持されている。専用の刃物を用いて様々な厚みに削り分ける技術や、刃先の調整技術などが良好に継承されており、地域的特色のある昆布の製造技術として注目される。
【文化財の説明】
本件は、福井県の敦賀地方に伝承されてきた、おぼろ昆布と呼ばれる薄い帯状の昆布を作る技術である。敦賀は、古くから日本海の海運の要衝であり、北方から流通した昆布を用いて、近世後期には、昆布の加工業が盛んとなり、おぼろ昆布も製造され始めた。
北海道産の真昆布を材料とし、酢に漬けて柔らかさを調整した後、専用の刃物を巧みに操って、一定の幅と厚さに削り出す技術であり、完成品は、極薄でも溶けにくく、汁物料理などに使われる。
敦賀のおぼろ昆布加工技術調査報告書(PDF:4,385KB)