更新日:2022年8月15日
敦賀市(つるがし)の水道水(すいどうすい)は、ほとんどが地下水(ちかすい)からできています。
地下水(ちかすい)がどのようにしてきれいな水道水(すいどうすい)になり、みんなのおうちや学校(がっこう)の蛇口(じゃぐち)にたどりつくのでしょうか?
水(みず)の精(せい)といっしょに、その流(なが)れをみてみましょう。
敦賀市(つるがし)の水道(すいどう)は、昭和(しょうわ)36年(ねん)12月(がつ)にはじまりました。
その後(ご)、給水(きゅうすい)区域(くいき)の拡張(かくちょう)(水道(すいどう)をとどける地域(ちいき)を広(ひろ)げること)や、計画(けいかく)給水(きゅうすい)人口(じんこう)(水道(すいどう)をとどける人数(にんずう)の計画(けいかく))の変更(へんこう)などをして、現在(げんざい)の水道(すいどう)になっています。
おうちで1人(ひとり)が1日(いちにち)あたりに使(つか)う水(みず)の量(りょう)は約(やく)300L(りっとる)で、2L(りっとる)ペットボトル150本分(ぽんぶん)になります。
水道(すいどう)は、みんなが24時間(じかん)、365日(にち)、いつでも安心(あんしん)して水(みず)が使(つか)えるように、みんなのおうちに安全(あんぜん)な水道水(すいどうすい)をとどけています。
みんながおうちで使(つか)う敦賀市(つるがし)の水道水(すいどうすい)は、ほとんどが地下水(ちかすい)からできています。
深(ふか)さ50メートルから100メートルの深井戸(ふかいど)からくみあげた敦賀市(つるがし)の地下水(ちかすい)は、雨水(あまみず)が地下(ちか)にしみこんで流(なが)れていく間(あいだ)に、自然(しぜん)にろ過(か)されたきれいな地下水(ちかすい)です。水質(すいしつ)は良質(りょうしつ)で安定(あんてい)しており、とてもおいしい水(みず)です。
また、敦賀市(つるがし)の郊外(こうがい)の地区(ちく)では、山(やま)のきれいな河川水(かせんすい)(表流水(ひょうりゅうすい))を水源(すいげん)としている区域(くいき)もあります。
とりいれた水(みず)は、次亜塩素酸(じあえんそさん)ナトリウムという薬品(やくひん)を入(い)れて、水道法(すいどうほう)で定(さだ)められた消毒(しょうどく)をし、敦賀市(つるがし)の水道水(すいどうすい)になります。消毒(しょうどく)のにおいは、安全(あんぜん)な水道水(すいどうすい)であるという証拠(しょうこ)です。
いつでも安心(あんしん)して飲(の)んでいただける水道水(すいどうすい)をみんなのおうちにとどけるために、水源地(すいげんち)からみんなが普段(ふだん)使(つか)う蛇口(じゃぐち)まで、いろいろな地点(ちてん)で水(みず)をとり、水道法(すいどうほう)に定(さだ)められた51項目(こうもく)の水質(すいしつ)基準(きじゅん)を満(み)たしているか、定期的(ていきてき)に水質(すいしつ)検査(けんさ)を行(おこな)っています。
また、水質(すいしつ)検査(けんさ)の結果(けっか)から「おいしい水(みず)の要件(ようけん)」をみると、敦賀市(つるがし)の水道水(すいどうすい)がおいしいことが分(わ)かります。
水質項目(すいしつこうもく) | 指標(しひょう) | 敦賀市(つるがし)の水道水(すいどうすい)の水質検査結果(すいしつけんさけっか) (令和(れいわ)3年度末(ねんどまつ)の市内(しない)の状況(じょうきょう)) |
水質項目(すいしつこうもく)の説明(せつめい) |
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蒸発残留物(じょうはつざんりゅうぶつ) |
30から200 | 53から85 | 水(みず)が蒸発(じょうはつ)した後(あと)に残(のこ)る物質(ぶっしつ)で、成分(せいぶん)は主(おも)にミネラル分(ぶん)。多(おお)く含(ふく)まれると苦(にが)みや渋(しぶ)みなどを感(かん)じるが、適度(てきど)に含(ふく)まれると、こくのあるまろやかな味(あじ)がする。 |
硬度(こうど) |
10から100 | 15から32 | 主(おも)なミネラル分(ぶん)であるカルシウムとマグネシウムの含有量(がんゆうりょう)を示(しめ)す。硬度(こうど)の低(ひく)い水(みず)(軟水(なんすい))はクセがなく、硬度(こうど)の高(たか)い水(みず)(硬水(こうすい))はしつこい味(あじ)を感(かん)じるほか、人(ひと)により好(す)き嫌(きら)いがでる。 |
遊離炭酸(ゆうりたんさん) |
3から30 | 10.9から26.1 | 水(みず)に溶(と)け込(こ)んでいる炭酸(たんさん)ガスや酸素(さんそ)の量(りょう)を表(あらわ)す。水(みず)にさわやかな味(あじ)を与(あた)えるが、多(おお)いと刺激(しげき)が強(つよ)くなりまろやかさが失(うしな)われる。 |
過(か)マンガン酸(さん)カリウム消費量(しょうひりょう) |
3以下(いか) | 0.3未満(みまん)から0.4 | 水(みず)に含(ふく)まれる有機物(ゆうきぶつ)の量(りょう)。多(おお)いと渋(しぶ)みをつけ、多量(たりょう)に含(ふく)むと水(みず)の味(あじ)を損(そこ)なう。 |
臭気度(しゅうきど) | 3以下(いか) | 1未満(みまん) | 水(みず)についているにおいの強(つよ)さ。においがつくと不快(ふかい)な感(かん)じがしてまずく感(かん)じる。 |
残留塩素(ざんりゅうえんそ) |
0.4以下(いか) | 0.2から0.3 | 水(みず)に残留(ざんりゅう)している、消毒用(しょうどくよう)の塩素(えんそ)のこと。衛生上(えいせいじょう)、水道水(すいどうすい)には塩素(えんそ)が0.1mg(みりぐらむ)/(ぱー)L(りっとる)以上(いじょう)残留(ざんりゅう)していないといけないが、濃度(のうど)が高(たか)いと「カルキ臭(しゅう)」の原因(げんいん)となり、水(みず)の味(あじ)をまずくする。 |
水温(すいおん) | 最高20℃(ど)以下(いか) | 16.4から19.6 | 冷(つめ)たい水(みず)は、生理的(せいりてき)においしいと感(かん)じる。また、水(みず)を冷(ひ)やすとカルキ臭(しゅう)などのにおいが気(き)にならなくなるため、おいしく飲(の)むことができる。体温(たいおん)と比(くら)べて20から25℃(ど)低(ひく)い温度(おんど)(10から15℃(ど))の水(みず)がおいしいとされている。 |
(1985年、厚生省(こうせいしょう)(現(げん)厚生労働省(こうせいろうどうしょう))おいしい水(みず)研究会(けんきゅうかい)「おいしい水(みず)の要件(ようけん)」より)
消毒(しょうどく)し安心(あんしん)して使(つか)えるようになった水道水(すいどうすい)を、配水池(はいすいち)というタンクにためて、みんなのおうちにとどけます。水道水(すいどうすい)は、時間(じかん)によって水(みず)の使(つか)われる量(りょう)が変化(へんか)します。この使用量(しようりょう)の変化(へんか)にあわせて、敦賀市内(つるがしない)に水道水(すいどうすい)をとどける量(りょう)を調整(ちょうせい)しているのが配水池(はいすいち)です。
配水池(はいすいち)からでた水道水(すいどうすい)は、配水管(はいすいかん)という水道管(すいどうかん)を通(とお)ってみんなの住(す)むおうちの近(ちか)くまで配(くば)られます。配水管(はいすいかん)は、敦賀市内(つるがしない)のたくさんの道路(どうろ)の下(した)に埋(う)められていて、大(おお)きい配水管(はいすいかん)の太(ふと)さは直径(ちょっけい)60cm(せんちめーとる)になります。
道路(どうろ)にある配水管(はいすいかん)から、給水管(きゅうすいかん)という水道管(すいどうかん)をつなげておうちや学校(がっこう)、工場(こうじょう)などにとどきます。給水管(きゅうすいかん)のとちゅうに水道(すいどう)メーターをつけて、みなさんが使(つか)った水道水(すいどうすい)の量(りょう)をはかり、その分(ぶん)の水道(すいどう)料金(りょうきん)をいただいています。
また、古(ふる)くなった配水管(はいすいかん)などでは、ひびがはいったり穴(あな)があいたりして、せっかくきれいにした大切(たいせつ)な水道水(すいどうすい)がもれてしまうことがあります。このような水(みず)もれは道路(どうろ)の下(した)でおきるので、なかなか分(わ)かりませんが、早(はや)く見(み)つけて直(なお)すことも大事(だいじ)な仕事(しごと)です。
水(みず)もれは漏水(ろうすい)探知機(たんちき)という機械(きかい)をつかって調(しら)べます。この仕事(しごと)は水道管(すいどうかん)から水(みず)がもれている音(おと)をきいて探(さが)すため、自動車(じどうしゃ)の音(おと)などが少(すく)ない夜中(よなか)に行(おこな)うことがほとんどです。
海(うみ)や湖(みずうみ)が青(あお)く見(み)えるのと同(おな)じで、水(みず)によって青色(あおいろ)の波長(はちょう)をもった光(ひかり)がたくさん反射(はんしゃ)するからです。特(とく)にアイボリーや白色(しろいろ)のおふろでよくみられます。
一番(いちばん)手軽(てがる)な方法(ほうほう)は、冷蔵庫(れいぞうこ)や氷(こおり)で水(みず)を冷(ひ)やすことです。「おいしい水(みず)の要件(ようけん)」にもあるように、体温(たいおん)と比(くら)べて20から25℃(ど)低(ひく)い水(みず)がおいしいといわれています。
冷(ひ)やしても消毒(しょうどく)のにおいが気(き)になるときは、5分(ふん)ほど沸騰(ふっとう)させた水(みず)を冷(ひ)やしたり、レモン汁(じる)や果実酢(かじつす)を数滴(すうてき)加(くわ)えると、消毒(しょうどく)のにおいが気(き)にならずにおいしく飲(の)むことができます。
お願(ねが)い!
沸騰(ふっとう)させた水道水(すいどうすい)は、消毒(しょうどく)の効果(こうか)がなくなっているので、空気中(くうきちゅう)の細菌(さいきん)などが増(ふ)えやすくなります。早(はや)めに飲(の)みきってください。また、水道水(すいどうすい)を沸騰(ふっとう)させるときは、危(あぶ)ないので大人(おとな)の人(ひと)と一緒(いっしょ)にしましょう。
地震(じしん)が起きると、水道管(すいどうかん)がこわれたり停電(ていでん)したりして、みんなのおうちに水道水(すいどうすい)が配(くば)れなくなることがあります。
そんなときは、水道水(すいどうすい)が出(で)るまでのあいだ、給水車(きゅうすいしゃ)でみんなの住(す)む地域(ちいき)まで水道水(すいどうすい)を運(はこ)びます。
敦賀市(つるがし)の給水車(きゅうすいしゃ)には、3.4立方(りっぽう)メートル(3,400L(りっとる))の水道水(すいどうすい)が入(い)れられます。
地震(じしん)に備(そな)えて、防災訓練(ぼうさいくんれん)に給水車(きゅうすいしゃ)が出動(しゅつどう)し、給水訓練(きゅうすいくんれん)を行(おこな)っています。
昭和浄水場(しょうわじょうすいじょう)の見学(けんがく)では、上水道課(じょうすいどうか)の職員(しょくいん)が施設(しせつ)の案内(あんない)をしながら、敦賀市(つるがし)の水道(すいどう)について解説(かいせつ)します。
水道(すいどう)にまつわる質問(しつもん)を直接(ちょくせつ)聞(き)くチャンスです。
おうちの人(ひと)と相談(そうだん)して、大人(おとな)の人(ひと)と一緒(いっしょ)に学(まな)びにきてね!
昭和浄水場では、これからも安全でおいしい敦賀市の水道を守り続けるために、子どもたちに水資源の大切さを伝える目的で、水道施設の見学を行っています。
見学をご希望の方は、事前にお問い合わせください。
見学の際には、大人の同伴者をお願いします。
平日 9時から16時(所要時間の目安 約60分間)