更新日:2018年3月2日
東日本大震災をはじめ、阪神淡路大震災、熊本地震などの大規模な地震は生活基盤である水道に多大なる被害を与えました。これらを教訓にし、敦賀市では被害を最小限に抑えれるようさまざまな取組を行っています。
地震国である我が国では、東日本大震災をはじめ阪神淡路大震災、熊本地震により水道施設に甚大な被害を受けています。また、将来に目を向けても東海地震、南海トラフ地震と大地震の発生が予想されています。
敦賀市の水道普及率は約98%で、市内全域に張り巡らされた水道管の延長は約600キロメートルあり、重要なライフラインとして市民生活や社会経済活動を支えています。水道以外に生活用水を得る代替手段は少なく、地震などで耐震化されていない水道管が破損し、大規模な断水などが発生すると、市民生活や社会経済活動に大きな影響が発生します。
敦賀市では、老朽化した水道管を計画的に耐震管へ更新し、「災害に強い」水道施設を目指しています。
災害、事故はいつ起こるか分かりません。自然災害や、大規模事故により敦賀市単独で十分な対応が行えない場合に備えて、多くの自治体や組合等との間で応急給水活動、復旧資機材の提供等の応援協定を締結しており、また、定期的な防災訓練で協力体制の確認も行っています。
敦賀市の締結協定
輪島市大規模断水で応急給水活動を行っている様子
応急給水用の資機材を、水道防災倉庫(昭和浄水場内)に備えています。
防災倉庫に保管されている資機材
プールの水等を膜ろ過によって飲料水にすることができる応急給水(膜ろ過)装置を配備しています。
飲料水の供給に必要な応急給水(膜ろ過)装置
災害時に欠かせない給水車を配備し、早急に応急給水活動を行えるように備えています。
3400リットルの水を供給することのできる給水車
災害時に生活用水を運搬するために必要な給水袋を計画的に備蓄しています。
6リットルの水を保管することができる給水袋
市内各地域の防災訓練への参加や、他の水道事業体、組合等と定期的に合同訓練を行っています。
敦賀市で行われた防災訓練の様子
大規模な災害が発生してから、救援物資や復旧体制が整うまで約3日かかると言われています。日常生活を送る上で必要な飲料水は、一人あたり1日3リットルです。災害に備えて各家庭で3日分(1人あたり9リットル)以上を目安に、飲料水の備蓄をお願いします。
また、飲料用に水道水を備蓄する場合は、手・容器・フタをよく洗い、空気が入らないように水道水を口いっぱいまで注いでから密閉し、冷暗所で保管してください。なお、消毒効果を考慮して3日に1度は水を入れ替えてください。