市長あいさつ
最終更新日:2025年1月6日
敦賀市長 米澤 光治
新年あけましておめでとうございます。
市民の皆様におかれましては、健やかに初春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
新しい年のスタートにあたり、「今、敦賀市が取り組んでいること」、そして「これからの敦賀市」についてお話をさせていただきます。
昨年3月に北陸新幹線が敦賀までやってきました。開業記念イベント「つるが街波祭」には4万人を超える方が来場し、新幹線開業をまち全体でお祝いしました。10か月たった今でも東京駅で「敦賀行き・・・」のアナウンスを聞くとワクワクします。
開業以来、私たちの街敦賀はテレビ、新聞などのマスメディアやYouTubeやSNSで頻繁に取り上げられ、話題となったお店には行列ができました。市内の観光施設の入り込みは開業前を大きく上回っており、通りを歩く人は増え、街の風景が変わったような気がします。敦賀商工会議所の調査でも、飲食・宿泊・小売業を中心に売上げが増加し、大きな経済効果が生まれています。
敦賀市と福井県で立ち上げた「敦賀まちづくり魅力UP補助金」事業は、これまでに店舗改修29件、新規開業28件の計57件に活用していただきました。この新規開業28件のうち、新幹線開業後の事業採択が14件もあり、新幹線開業後も投資マインドが継続していることは特筆すべきことです。
今後は、開業効果をさらに高め継続する取り組みが必要です。そのために、市民も参加してこれからの魅力あるまちづくりを話し合う「敦賀まちづくり協議会」を昨年立ち上げました。この協議会では、「氣比の杜構想」として旧敦賀北小学校跡の利活用、また氣比神宮門前神楽通りのリニューアル整備、さらに金ヶ崎エリアの整備などについて話し合い、敦賀のまちづくりを進めています。
このように活性化する敦賀市において、市民ひとりひとりの生活や人生が充実し、希望がふくらむ未来を描くことが重要です。
敦賀市では、結婚を希望する方を応援するために結婚支援事業を行っています。事業を始めて以来この2年間で13件のイベントを開催し、参加者は230人、マッチング数は79組となりました。
子育て支援では、今年の4月から2つのことがスタートします。
ひとつめは、「こども家庭センター」の設置です。妊産婦や子ども、その家庭に切れ目なく一体的な支援を行います。市役所1階にセンターの窓口を置きますので、子育ての相談などにお越しください。
ふたつめは、子ども医療費の完全無償化です。これまで小学生以上には自己負担金が有りましたが、これを廃止し、0歳から高校生まで、外来、入院ともに医療費は無償となります。
昨年から始めたステップアップ型デジタル教育では、敦賀の小、中、高校生が敦賀で活かせるデジタル技術を習得するきっかけを作ります。3月に開催する職業体験の企画「Out of KidZania in つるが」は、敦賀の企業を子どもや保護者の方に知っていただくことができる事業です。こうした事業を通じ、若い世代に敦賀で住み働くことが選択肢に上がるよう、しっかりと種を蒔いていきます。
さらに、大学などに進学する人の経済的な支援と敦賀にUターンする人への応援を組み合わせたホームタウン奨学金は、民間金融機関と連携し、所得制限のない奨学ローンタイプのものを用意しました。子育ての経済的負担が最も大きくなる時期の子育て家庭を応援する制度になります。
そして、敦賀で魅力的な職業に出会えるよう、サテライトオフィスを誘致し、また新しい産業団地を整備するための調査に着手します。敦賀港では鞠山南地区の拡張工事が進められており、令和9年度に完成予定です。鉄道、道路、港の交通・物流ネットワークが充実する敦賀で、働き甲斐のある雇用を生み出していきます。
こうした取り組みにより、「好循環が継続するまち敦賀」を市民の皆様とともに実現していきます。
昨年も「市長と語る会」など、市民の皆様のご意見をいただく機会を数多く作ることができました。新たな年も、市民の皆様と語り合いながら市政運営に努めます。市職員とも一丸となって全力で取り組んでまいりますので、皆様のより一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
結びに、本年が皆様にとりまして、幸多き素晴らしい一年となりますことを心からお祈り申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。
令和7年1月6日
敦賀市長 米澤光治