知っていますか『不育症』
最終更新日:2018年6月6日
妊娠しても、流産や死産などを繰り返してしまう場合を「不育症」と言います。まだ認知度が低く、情報が少ないため、どこで、どのような検査・治療をすれば良いかわからない方もいるのではないでしょうか。
『不育症』とは・・・
妊娠はするけれども、流産や死産、生後1週間以内の新生児死亡を繰り返し、結果的に子供を持てない場合を「不育症」と言います。
普通の妊娠でも、流産は10から20%の確率で起こります。これらの約半数は偶発的な流産で、特別な治療を行わなくても、次回の妊娠では流産せずに赤ちゃんを出産されています。
しかし、残りの半数には流産を起こしやすい原因が認められることがあるため、2回以上流産を繰り返す場合には、検査する必要があります。
原因がはっきりした場合は治療を行い、その治療によって妊娠・出産が可能になることがあります。また、原因がわからなかった方は、何も治療しなくても、次回の妊娠で流産せずに出産できる確率が高いことがわかっています。
不育症のリスク因子
不育症のリスク因子は以下のようなものがあります(厚生労働省研究班による)。
- 夫婦の染色体異常
- 子宮の形態異常
- 内分泌異常(甲状腺機能異常、糖尿病など)
- 凝固異常(抗リン脂質抗体症候群、第12因子欠乏症、プロテインS欠乏症など)
詳しくは、下記の厚生労働省研究班のホームページをご覧ください。
不育症の相談窓口
専門外来で検査・治療した人のうち8割以上の方が、無事出産できています。
夫婦だけで悩まずに、まずは一度相談してみてはいかがでしょうか。
「不育症」の相談については、下記の相談窓口をご利用ください。
福井県看護協会 電話:0776-54-0080
電話相談
毎週月曜日・水曜日 13時30分から15時30分
医師による面接相談(要予約)
毎週水曜日 16時から17時
毎週第2火曜日 15時から16時
助産師による面接相談(要予約)
毎週水曜日 13時30から15時30分
お問合せ先
健康センター 母子保健係
電話: 0770-25-5311
FAX: 0770-25-5398
関連リンク
厚生労働省研究班ホームページ(Fuiku-Labo)(外部サイト)