『大比田の大火』
最終更新日:2015年3月1日
大火
大比田のお話
今から130年前、大比田の北の方から出た火が北風にあおられ、大比田の民家に次々に移っていった。それを知らぬは村人で、その日9月11日は、村祭りまであと2・3日という日で村の人々は山へたきぎを拾いにいっていた。村の中にはあまり人はのこっていなかった。たきぎをたくさん拾い、背においながら村祭の踊りも近づいているので、歌をうたったり踊ったりしながら浮かれて帰り、村中のみえる所までくると、村中が何か白い雲でつつまれているものが見え、それが火事だと知るとヘタヘタと地べたに座り腰が抜けてしまった。その村人が泣きながら心配しながらほうて帰ってくると、大比田の南側にわずかに6軒ほど残っているだけであった。あとは全く焼けていた。村の人々はそれ以来、火を出さないように夜警を始めた。夜10時3人一組で一人は拍子木を叩き、一人は鉄で出来た尺杖をひき、一人はある地点の民家などにかけてある札を裏返しする札管理を行う。このようなことを大火以来ずうっと夜警が続けられている。その大火のあった9月11日に村の人々が神社に集まって掃除をしているそうな。
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