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旧大和田銀行本店社屋(みなとつるが山車会館別館建物)が国登録有形文化財になりました!

最終更新日:2021年3月8日

令和3年2月26日(金曜日)の官報により「旧大和田銀行本店社屋」が文化財登録原簿に登録されたことが告示され、正式に国登録有形文化財となりました。

みなとつるが山車会館 現在の外観
旧大和田銀行本店社屋(みなとつるが山車会館 別館建物)

湊町敦賀と商人達を見守り続けた建物

 現在、みなとつるが山車会館の別館として活用している建物は、二代目大和田荘七が創業した「大和田銀行」の創業地に建てられた社屋で、古くからこの場所で湊町敦賀と、そこで活躍した商人達の隆盛を見守ってきた、今では数少ない貴重な文化財建造物です。

建物の特徴

 令和元年度に建造物調査を実施しました。
 この建物は、明治34年、大和田銀行の創業地に本店社屋として建てられました。銀行の成長とともに銀行機能に合わせた改装が繰り返され、和洋折衷の現在のような姿になっていきました。
 建物の造りは、木造二階建桟瓦葺き、梁間七間半、桁行七間、切妻造の平入りで、屋根は起り屋根になっています。正面外観と内部の前半部分は洋風をまねた造りに改変されており、後半部分は和風仕様の、いわゆる町家建築の姿のまま残っています。
 この建物に附随して、延宝3年(1675)銘の棟札を持つ土蔵もありましたが、これは残念ながら残っていません。

  • 桟瓦葺き(さんがわらぶき):平瓦と丸瓦を一体化させた波型の「桟瓦」を使用した屋根の葺き方。
  • 梁間(はりま):屋根の最上部にある棟木に対して直角方向の長さ。
  • 桁行(けたゆき):棟木に対して平行方向の長さ。
  • 切妻造(きりづまづくり):山形の屋根の形状。棟から地上へ向かう二つの傾斜面で構成された、広げた本を伏せたような形。
  • 平入り(ひらいり):屋根の棟と平行な面「平」に出入り口がある建物。一方、棟に直角の面「妻」側に入口があるものを妻入りと呼ぶ。
  • 起り屋根(むくりやね):屋根面が弧を描くように滑らかに膨らんだ屋根。一方、寺などによく見られる屋根面が反ったものを反り屋根(そりやね)と呼ぶ。

活用の変遷と今後の保存

 昭和2年(1927)、大和田銀行の新社屋(現 市立博物館建物)が建てられた後は、大和田商店、戦後には小森商事の社屋となり使用されてきましたが、平成8年(1996)、この建物の重要性を考えて敦賀市が買い取り、現在のように活用される事となりました。
 敦賀港の歴史を知る上でも重要な有形文化財であるこの建物を、今後も大切に保存し活用していきたいと考えています。

日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 北前船寄港地・船主集落」の構成文化財にも認定されています。

別館に展示中の北前船模型 製作者 船大工 佐賀井 忠男 氏
【北前船模型】制作:船大工 佐賀井 忠男 氏(別館にて展示中)

北前船交易で活躍した商人の足跡を残す「旧大和田銀行本店社屋」

 敦賀にいた北前船の船主の一人が、初代・大和田荘七です。この人物は江戸末期に船荷問屋を起こして財を成しました。その養子となった二代目荘七は、初代が築いた財力を基に敦賀港の近代化を進めた郷土の偉人として知られています。この二代目荘七が明治25年に創設したのが「大和田銀行」であり、その創業地に残る建物(現 山車会館別館建物)は、旧大和田銀行本店の社屋として日本遺産の構成文化財にも認定されています。

別館 常設展示「敦賀と北前船 日本遺産の湊町」


北前船が日本海を縦横に行きかった時代の敦賀湊を紹介します。

地図

情報発信元

みなとつるが山車(やま)会館

敦賀市 相生町7番6号
電話:0770-21-5570
ファックス:0770-21-5572

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