「ヒアリングフレイル」を知っていますか?
最終更新日:2025年9月19日
「ヒアリングフレイル」とは
「ヒアリングフレイル」とは、加齢により聴覚が衰え、コミュニケーションに困難さを感じ、周囲との交流を避けるようになるといったことから、心身の活力に影響し、フレイル状態に陥ってしまっている状態のことをいいます。
「聴覚の衰え」つまり”難聴”によるコミュニケーションの困難さは、孤立感や認知機能の低下を引き起こすことがあります。
- 「ヒアリングフレイル」は、NPO法人日本ユニバーサル・サウンドデザイン協会を権利者とする登録商標(商標登録第6340673号)です。
- 「ヒアリングフレイル」に関する内容は、「NPO法人日本ユニバーサル・サウンドデザイン協会」の許可を得て掲載しています。(無断転載禁止)
難聴とは、「聞こえにくい状態」のこと
一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「Hear well Enjoy life.-快聴で人生を楽しく」(外部サイト)
上記のサイトを参考に掲載しています。
耳に入った音の振動が、内耳で電気信号に変換され、その電気信号が聴神経を通って脳に伝わり、音として認識されます。
- 伝音難聴
外耳から中耳の損傷などが原因で、空気の振動が内耳に届かない場合に起こります。
- 感音難聴
内耳・神経・脳の異常などが原因で、音の情報を脳にうまく伝えられない場合に起こります。
- 混合性難聴
伝音難聴と感音難聴の2つが合併した難聴のことをいいます。
加齢性難聴
加齢以外に特別に原因がないものを「加齢性難聴」といいます。
加齢性難聴は、蝸牛の中にある「有毛細胞」が老化することや、血流や代謝の加齢による変化、さらに神経の衰えなどが関係しています。また、遺伝的な体質や、長年の騒音、生活習慣病などの影響も重なって起こると考えられています。
このようなことがあったら、ヒアリングフレイルかもしれません
NPO法人日本ユニバーサル・サウンドデザイン協会「ヒアリングフレイル(ヒアリングフレール)」(外部サイト)
上記のサイトを参考に掲載しています。
話しかけても以前より反応しなくなった
外出することがおっくうになった
部屋に引きこもることが多くなった
以前よりも怒りっぽくなった
大好きだったテレビを急に見なくなった
以前に比べ会話が難しくなった
「聞こえにくさ」による影響
一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「Hear well Enjoy life.-快聴で人生を楽しく」(外部サイト)
上記のサイトを参考に掲載しています。
- 必要な音が聞こえず、社会生活に影響を及ぼす
- 危険を察知する能力が低下する
- 家族や友人とのコミュニケーションがうまくいかなくなる
- 自信がなくなる
- 認知症発症のリスクを大きくする
- 社会的に孤立し、うつ状態に陥ることもある
難聴の予防と対策
一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「Hear well Enjoy life.-快聴で人生を楽しく」(外部サイト)
上記のサイトを参考に掲載しています。
耳にやさしい生活を心がける
大音量でテレビを見たり音楽を聴いたりしない
騒音など、大きな音が常時出ている場所を避ける
騒音下で仕事をしている方は耳栓をする
静かな場所で耳を休ませる時間を作る
老化を遅らせるための生活習慣の見直し
生活習慣病の管理
栄養バランスがとれた食事
適度な運動
規則正しい睡眠
禁煙
聞こえにくさを感じたら早めに行動しよう
難聴となる原因にはさまざまなものがあります。聞こえにくさを感じたら、年齢のせいなどと考えずに、早めに耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。
厚生労働省「「聞こえにくさ」感じていませんか?」(外部サイト)
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