ノロウイルスによる感染性胃腸炎・食中毒を予防しましょう!
最終更新日:2024年11月29日
ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
ノロウイルスによる感染経路
1.食品からの感染
- 感染した人が調理などをして汚染された食品
- ウイルスの蓄積した、加熱不十分な二枚貝など
2.人からの感染
- 患者のふん便やおう吐物からの二次感染
- 家庭や施設内などでの飛沫などによる感染
症状
- 潜伏時間は、感染から発症まで24時間から48時間です。
- 吐き気、おう吐、下痢、腹痛、微熱が1日から2日続きます。感染しても症状のない場合や、軽い風邪のような症状のこともあります。
- 乳幼児や高齢者は、おう吐物を吸い込むことによる肺炎や窒息にも注意が必要です。
ノロウイルスによる食中毒予防のポイント
1.調理する人の健康管理
- 普段から感染しないように食べものや家族の健康状態に注意しましょう。
- 症状があるときは、食品を直接扱う作業をしないようにしましょう。
- 毎日作業開始前に調理従事者の健康状態を確認し、責任者に報告する仕組みをつくりましょう。
2.作業前などの手洗い
- 洗うタイミングは、トイレに行ったあと、調理施設に入る前、料理の盛付けの前、次の調理作業に入る前、手袋を着用する前です。
- 汚れの残りやすいところ(指先、指の間、爪の間、親指の周り、手首、手の甲など)をていねいに洗いましょう。
3.調理器具の消毒
- 洗剤などで十分に洗浄した後に、熱湯(85℃以上)で1分以上加熱するか、塩素消毒液(塩素濃度200ppm)に浸して消毒します。
(注釈)塩素消毒液は、次亜塩素酸ナトリウムを水で薄める等でつくることができます。家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用できます。
消毒液(次亜塩素酸ナトリウム溶液)の作り方
原液濃度5%から6%の場合
- おう吐物・ふん便が付いた場所、物の消毒液(0.1%次亜塩素酸ナトリウム溶液)は、水2Lに、原液40mlを加える。
- トイレのドアノブ、水栓レバー、便座、衣類、食器具等の消毒液(0.02%次亜塩素酸ナトリウム溶液)は、水2Lに、原液10mlを加える。
消毒液(次亜塩素酸ナトリウム溶液)使用上の注意点
- 容器の「使用上の注意」を必ず確認しましょう。
- 効果が弱まるため、作り置きはやめましょう。
- 誤飲、誤使用を防止するため、希釈後の容器に「消毒液」等と記載しましょう。
- 金属の腐食作用があるため、金属部は消毒後水拭きしましょう。
- 汚れが残っていると効果が弱まるので、汚れを取り除き、洗浄してから消毒しましょう。
参考
厚生労働省ホームページ(ノロウイルスに関するQ&A)(外部サイト)
【PDF】ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット(外部サイト)
【動画】ノロウイルス等の食中毒予防のための適切な手洗い(外部サイト)