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がん、高血圧、脳出血、脂質異常症などのリスクは、飲酒量が増えれば増えるほど上昇し、飲酒量が少ないほどよいことがわかっています。適度な飲酒量やお酒による健康被害を理解し、お酒と上手に付き合いましょう。

適度な飲酒量(純アルコール量)は男性20g、女性10gです。
(注釈)この量はあくまで目安です。
飲酒による影響は個人差があり、年齢や性別、体質等の違いによって、受ける影響が異なります。
若い時と比べて、体内の水分が少なく、同じ量のアルコールでも酔いやすくなり、飲酒量が一定量を超えると認知症の発症の可能性が高まります。また、飲酒による転倒・骨折、筋肉の減少の危険性も高まります。
脳の発達途中であるため、多量飲酒によって脳の機能が落ちる可能性があるほか、健康問題のリスクが高まる危険性もあります。
女性は一般的に、男性と比較して体内の水分量が少なく、分解できるアルコール量が少ないことや女性ホルモン等のはたらきにより、アルコールの影響を受けやすいことが知られています。
また妊娠している女性は、飲んだ量に関わらず、胎盤を通して赤ちゃんの体内にアルコールが直接運ばれてしまいます。妊娠中のアルコール摂取により、赤ちゃんの知的障害、精神発達の遅れ、低身長、低体重といった発育障害や流産や早産、分娩異常等も起こりやすくなります。
アルコールを分解する体内の分解酵素のはたらきの強さは、個人によって大きく異なります。分解酵素のはたらきが弱い場合には、飲酒によって、顔が赤くなったり動悸や吐き気を引き起こすことがあります。
このような人は、アルコールを原因とする口の中のがんや食道がん等のリスクが非常に高くなるといった研究結果がありますので注意が必要です。
飲酒量(純アルコール量)の計算式
お酒の量(ml)×[アルコール度数(%)÷100]×0.8
(例)アルコール度数 5%の缶酎ハイ(1本350ml)を飲んだ場合
350(ml)×[5(%)÷100]×0.8=14(g)
アルコールウォッチ<外部リンク>
飲んだお酒を選ぶと純アルコール量と分解時間のチェックができます。
過度な飲酒は、アルコール性肝障害、高血圧、脳卒中などの生活習慣病やがん発症のリスクを高めます。生活習慣病のリスクを高める量は、1日当たりの摂取量が男性40g、女性20g以上とされています。(厚生労働省 健康日本21)
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疾病名 |
飲酒量 (純アルコール量) |
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|---|---|---|
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男性 |
女性 |
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脳出血 |
1日20g |
少しでも |
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脳梗塞 |
1日40g |
1日11g |
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高血圧 |
少しでも |
少しでも |
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胃がん |
少しでも |
1日20g |
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大腸がん |
1日20g |
1日20g |
|
肝がん |
1日60g |
1日20g |
|
前立腺がん |
1日20g |
― |
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乳がん |
― |
1日14g |
出典:厚生労働省 飲酒に関するガイドライン
(注釈)飲酒による疾患への影響については個人差があります。
胃や腸からのアルコール吸収をゆるやかにすることが大切です。
飲酒により運動機能や認知機能などが低下します。飲酒するときは、けがや事故を引き起こさないようにしましょう。