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みんなの文化財 第38回 架鷹図六曲屏風

最終更新日:2015年3月1日


架鷹図六曲屏風

第38回 架鷹図六曲屏風

■止まり木の上で羽根をやすめる鷹の姿が六曲一双(ろっきょくいっそう)の押絵貼形式(おしえばりけいしき=屏風の各扇に一図を貼った形式)で描かれています。
鷹はその勇猛精悍(ゆうもうせいかん)な姿が戦国武人の心意気と合致し、多くの絵に描かれました。代表的な鷹図は山水や樹石を背景に描かれることが多いですが、このような押絵貼りの形式をとる架鷹図(かようず)も、室町末期~江戸初期にかけて制作されました。
 画面には、鷹狩りに用いられた大鷹や隼(はやぶさ)、熊鷹などが配されており、またそれぞれの鷹を繋いでいる「繋ぎ緒」(つなぎお)の色や結び方などは故実にのっとって色鮮やかに描かれています。画中には、数人の僧により賛(画中に漢詩を施すこと)が施され、その中には、海山という京都・妙心寺の第百五世を継いだ人物の賛もあります。
 この絵の筆者である初代・橋本長兵衛(はしもとちょうべえ)は桃山後期~江戸初期にかけて活躍した郷土ゆかりの画家で、架鷹図の形式をとる鷹図や人物画の作品などが遺っています。
 余談ですが二代・橋本長兵衛は小浜藩主・酒井忠勝の命により、日光東照宮に扁額を奉納しています。今ではあまり知られていませんが、初代・二代にわたる鷹画師・橋本長兵衛は、当時その名が広く知れ渡っており、評価も高かったと考えられます。

ひとこと解説

『屏風の数え方』
 六つの画面からなる屏風は六曲屏風(ろっきょくびょうぶ)といい、一つで一隻(いっせき)と数えることから、六曲一隻と呼ばれます。
 では、六曲屏風が二つあると六曲二隻と数えるのでしょうか・・・・?
 六曲屏風が二つある作品は二つで一つのペアとみなされ、一雙(いっそう)と数えられ、六曲一雙と呼ばれます。現在では「一双」(いっそう)の字が使われることが多いですが、漢字もともとの意味を考えると「一雙」(いっそう)を使った方が判りやすいですね。
 おさらいすると、今回紹介した作品は六つの画面からなる屏風が2つあり、2つで一つの作品なので、六曲一双と呼びます。
ちなみに、六つの画面それぞれを右から第一扇(いっせん)、第二扇(にせん)と数えます。

情報発信元

文化振興課

敦賀市 中央町2丁目1番1号
電話:0770-22-8152
ファックス:0770-23-6944

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