「金ヶ崎周辺施設整備基本計画」を策定しました
最終更新日:2018年7月23日
金ヶ崎周辺地区は、海路と陸路の中継地点、東洋の波止場と呼ばれ、現存する豊富な歴史的建造物が往時の「港まち敦賀」を今に伝えています。これらの資源を活かしながら、多くの市民や観光客が足を運ぶ居心地の良い空間として整備するため、平成24年5月に「金ヶ崎周辺整備構想」を策定しました。
この構想を踏まえて、北陸新幹線敦賀開業に向けた受け皿づくりとして、金ヶ崎周辺の賑わい創出に向け、「人道の港ブランド」の認知度向上に伴う来館者数の急激な増加等の理由により手狭となってきた「人道の港敦賀ムゼウム」の機能拡充や、鉄道関連遺産に関する保存活用等について、施設整備方針やデザイン等の基本計画を策定することを目的として「金ヶ崎周辺施設整備計画策定委員会」を設立しました。この委員会での検討を取りまとめ、この度「金ヶ崎周辺施設整備基本計画」を策定いたしました。
1 基本方針
敦賀だからこそ表現できるノスタルジックな景観の中で、「命」と「平和」の尊さを考えるストーリーと空間を創出する
(1)既存の資源・取り組みの有効活用
敦賀赤レンガ倉庫や敦賀鉄道資料館といったような、本市に点在する鉄道と港の歴史的遺産を有効活用します。また、ミライエ等のソフト事業との連携を深め、市民の機運醸成及び担い手を育成します。
(2)古き良き敦賀を可視化
明治後期から昭和初期の景観を強く意識し、金ヶ崎周辺エリア全体を修景します。また、金ヶ崎ならではのノスタルジックで華やかなストーリーを提供するため、点で存在する資源をつなぎ、面での魅力を高めます。
(3)人道の港ブランドの確立
市民が温かく難民を受け入れたやさしい人がいたまち敦賀。「ノスタルジー」×「人道」のストーリー作りを進めます。また、他の港湾都市では真似ができない「命」の大切さ、「平和」の尊さを伝え来場者に考えてもらう機会を提供します。
金ヶ崎周辺エリアの将来イメージ
2 事業概要
古き良き雰囲気の中で平和と博愛を考える場の提供を行う
新ムゼウムとショップのイメージ
(1)人道の港敦賀ムゼウムの移転・拡充
- 学習旅行等の団体観光客を十分に受け入れられるよう、金ヶ崎緑地北側の駐車場の位置に移転・拡充します。
- 平和と博愛を考える場の中心的な存在として、展示や教育普及等、十分な事業活動ができる規模を検討します。
(2) 新たな鉄道遺産の整備と活用
- ランプ小屋や軌道等、エリア内の旧敦賀港線のエリアで、既存設備を有効活用します。
- かつて敦賀駅に存在していた転車台の活用や、車輌展示も検討します。
(3)物販・飲食機能の民間活力導入
- 新ムゼウム前方の用地に、民間資本の誘致を前提にカフェ・ショップの整備を図ります。
- 金ヶ崎周辺エリアを周遊する市民や観光客に憩いやくつろぎを提供します。
(4)回遊性の向上
金ヶ崎周辺エリア内の回遊性向上
- わかりやすい案内看板の充実や屋外展示による演出を行い、面的な空間形成を行います。
- 植栽やカラー舗装等によって、桟橋や船舶等を表現するなど、金崎宮や鴎ヶ崎から見下ろすと明治後期から昭和初期の敦賀港の姿がわかるような仕掛けを施し、来訪者が回遊したくなる整備を検討します。
金ヶ崎周辺エリアから中心市街地への誘導
- ユダヤ人が上陸し、敦賀駅まで通ったルートを現代地図に落とした観光マップの作成を行います。
- レンタサイクル、観光周遊バス等の二次交通の整備を充実などにより、回遊性の向上を図ります。
関連ファイル
金ヶ崎周辺施設整備基本計画(概要)(PDF:2,034KB)
【全編】金ヶ崎周辺施設整備基本計画(PDF:5,019KB)
【第5章】人道の港敦賀ムゼウムについて(PDF:1,915KB)
【第6・7・8章】鉄道遺産の活用について(PDF:1,609KB)
関連リンク
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